
《地球への落下錘》
Falling Weight to the Earth
- 制作年
- 2023
- 素材
- 鉄、アルミニウム、ベアリング、機械部品
- サイズ
- H300 × W240 × D120 cm
- 動作
- 4人で持ち上げ、約2時間かけて降下
- 所蔵
- 金沢美術工芸大学
「落下」とは、地球が物体を抱き寄せる一瞬の現象である。 本作は、この日常に偏在しながらも不可視な「重力エネルギー」を、時計の制動機構によって極限まで薄く、長く引き延ばす試みである。4人の人間が持ち上げることで位置エネルギーを蓄えた立体は、その後2時間をかけて、重力に抗うように、しかし重力に導かれながらゆっくりと大地へ下降する。一瞬で浪費されるはずのエネルギーを大切に扱い、その速度を遅延させることで、私たちは初めて自らを繋ぎ止める地球の引力を、濃密な時間として体感する。これは、私たちの視線を再び足元の地球へと向けさせる、重力の彫刻である。